融資の審査結果を待つ間の資金はどうする?断られたときに備える方法

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「審査の結果はまだ出ない。でも、支払いの日は来週だ」。

融資を申し込んだあとの数週間は、経営者にとっていちばん落ち着かない時間かもしれません。

通るかどうかも分からず、通ったとしても入金がいつになるのか分からない。

その間にも、外注費や給料、税金の支払いの日は近づいてきます。

この時間を乗り切るコツは、「通ったら」と「断られたら」の両方の場合を、待つ間に準備しておくことです。

この記事では、融資の審査結果を待つ間の資金をどうするかと、もし断られたときに慌てないための備えを、順番にまとめました。

この記事の結論

  • まず、審査結果と入金がいつになりそうかを担当者に聞き、支払いの日に間に合うかを資金繰り表で確かめる。
  • 間に合わない支払いは、期日の前に取引先・税務署・年金事務所に相談する。
  • 待つ間に、カードローンなどの借入を増やしたり、説明できないお金の動きをつくったりしない。
  • 断られたときの次の手は、待つ間に決めておく。売掛金があれば資金化も候補だが、融資が通れば間に合う場合は、手数料を払ってまで使わない。

審査の結果を待っている間に、支払いの日が先に来てしまう――という方へ

入金待ちの請求書があれば、融資の結果を待たずに、入金までの数週間をつなげるかもしれません。まずは手数料がいくらになるかだけ確かめておくと、断られたときにも慌てずに済みます。

見積もりを取っても、使うかどうかは融資の結果を見てから決められます。

目次

融資の審査結果を待つ間に資金が足りない?まず日数と金額を確かめる

確かめることそれで分かること
審査結果と入金の見込みの時期融資が支払いの日に間に合うか
待つ間に、いつ・いくら足りないか支払いの相談で間に合うか
断られたときの次の手結果が出た日に、すぐ動けるか
審査結果を待つ間に確かめること

融資の審査から入金までにかかる日数の目安

段階することかかる日数の目安
申込み・書類の提出決算書・試算表・資金繰り表などを出す書類がそろうまで
面談・審査担当者との面談、追加の書類の提出金融機関や時期で大きく違う
結果の連絡・契約結果の連絡、契約の手続き数日〜
入金(送金)口座に入る契約のあと
申込みから入金までの流れ(一般的な例)

融資を申し込んでから実際に口座にお金が入るまでには、思っているより日数がかかることがあります。

たとえば日本政策金融公庫の国民生活事業の案内では、申込みから送金が終わるまでの日数は1か月程度(土日・祝日を含む)とされていて、融資の条件や支店の混み具合によっては、さらに日数がかかる場合があるとされています。

銀行や信用金庫で、信用保証協会の保証が付く融資では、金融機関と保証協会の両方の審査を経るため、さらに時間がかかることもあります。

つまり、「審査結果が出る日」と「お金が入る日」は別で、結果が出てからも契約と送金の手続きがあります。

待つ間に不安になったら、遠慮せずに担当者に「結果はいつごろになりそうか」「通った場合、入金はいつごろか」を聞いてください。

あわせて、支払いの日が迫っていることも伝えておくと、日程について相談に乗ってもらえることがあります。

ただし、見込みの日数はあくまで目安で、その日に必ず入ると決めて支払いの予定を組むのは危険です。

ポイント

  • 公庫の案内では、申込みから送金までは1か月程度。それ以上かかることもある。
  • 「結果が出る日」と「お金が入る日」は別。
  • 担当者に見込みの時期を聞き、支払いの日が迫っていることも伝える。

審査結果を待つ間に足りるか、資金繰り表で見る

日付出ていくお金入ってくるお金手元の残り
今週末家賃 30万円—90万円
来週10日外注費 100万円—−10万円
来月初め—融資の入金(見込み)300万円290万円
来月20日—売掛金の入金 120万円410万円
待つ間の資金繰り表の例(架空の数字)

審査結果を待つ間の不安を小さくするには、待つ間に「いつ・いくら」足りなくなるのかを、日付ごとに書き出すのがいちばんです。

上の例では、融資の入金が来月初めの見込みなのに対して、来週10日の外注費の支払いで10万円足りなくなります。

この場合、足りないのは「融資の入金までの約3週間」で、金額も小さいことが分かります。

このくらいのずれなら、外注先に支払日を少し待ってもらう相談で間に合う可能性が高いでしょう。

一方、この表には、融資が断られた場合の列も作っておくと安心です。

融資の300万円が入らなかった場合、来月20日の売掛金の入金までは足りない状態が続き、その後の支払いも回らなくなるかもしれません。

「通った場合」と「断られた場合」の2本の資金繰り表があれば、どの支払いが本当に危ないのかが見え、次の見出しで書く相談の優先順位も決めやすくなります。

この資金繰り表は、審査の面談で「何に、いつまでに必要か」を説明する材料にもなります。

ポイント

  • 待つ間に、いつ・いくら足りなくなるかを日付ごとに書き出す。
  • 「通った場合」と「断られた場合」の2本を作っておく。
  • 資金繰り表は、審査の面談でもそのまま使える。

融資の審査結果を待つ間の資金は、支払いの相談でつなぐ

支払い相談先使える仕組み
外注費・仕入れ・家賃取引先・家主支払日の延期や分割の相談
国税(法人税・消費税など)所轄の税務署換価の猶予など(分割で納付)
社会保険料管轄の年金事務所換価の猶予・納付の猶予
待つ間に足りない支払いの相談先

支払日の前に、取引先と税金・社会保険料の相談をする

伝えること例
いつ・いくら払えるか「来月5日までに全額お支払いします」
遅れる理由(短く)「資金の手当ての手続き中で、入金が来月初めになるため」
連絡のタイミング支払日の当日ではなく、1週間以上前
支払いを待ってもらうときの伝え方

融資の審査結果を待つ間に足りない支払いは、まず期日の前に相談します。

取引先には、支払日の1週間以上前に「いつ・いくら払えるか」を伝えましょう。

ここで気をつけたいのは、融資がまだ決まっていないのに「融資が下りたら払います」とだけ伝えないことです。

断られた場合に約束が守れなくなり、かえって信頼を損ないます。

「来月20日の売掛金の入金後に払える」など、融資が通らなくても守れる日付を伝えるほうが安全です。

税金や社会保険料が重なる場合は、猶予の制度を確かめてください。

国税庁の資料によると、国税の「申請による換価の猶予」は、一時に納めると事業の継続などが難しくなる場合に、納期限から6か月以内に申請し、認められると原則1年以内の範囲で分割して納める制度です。

社会保険料についても、日本年金機構は、納付が難しいときは早めに管轄の年金事務所へ相談するよう案内しています。

税金の滞納は、審査中の融資にも、次の融資の相談にも不利に働きやすいので、払えないまま放っておかないことが大切です。

伝え方の例文は支払いを待ってもらうときのメール例文にまとめています。

ポイント

  • 取引先には、支払日の1週間以上前に相談する。
  • 「融資が下りたら」ではなく、融資が通らなくても守れる日付を伝える。
  • 税金・社会保険料は、猶予の制度を確かめる。

審査結果を待つ間に、やらないほうがよいこと

避けたいこと理由
カードローンやキャッシングで借入を増やす審査中に借入が増えると、返済の力の見方が変わることがある
あちこちに同時に融資を申し込む状況の説明が食い違うと、かえって不安を持たれやすい
説明できないお金の動きをつくる通帳の動きについて、説明を求められることがある
税金や返済を黙って遅らせる審査中の融資にも不利に働きやすい
待つ間に避けたいことと、その理由

審査結果を待つ間は、手元のお金が心細くなり、とにかく何か手を打ちたくなるものです。

でも、この時期に慌てて動くと、審査中の融資に響くことがあります。

たとえば、足りない分をカードローンやキャッシングで埋めると、審査の途中で借入が増え、返済の力の見方が変わることがあります。

個人の信用情報機関には、ローンの申込みや借入の記録が残るので、社長個人の借入も、思わぬところで見られることがあります。

また、不安からあちこちに同時に融資を申し込むと、金融機関ごとの説明が食い違ったり、資金繰りがよほど苦しいのではと受け止められたりすることがあります。

ほかの金融機関にも相談するなら、今の担当者にそのことを正直に伝えておくほうが安全です。

何か手を打ったときは、あとで通帳を見られても説明できるかを基準にしてください。

待つ間にいちばん効くのは、支払いの相談と、断られたときの準備です。

ポイント

  • 審査中に、カードローンなどで借入を増やさない。
  • あちこちに同時に申し込むより、担当者に正直に伝える。
  • 打った手は、通帳を見られても説明できるかを基準にする。

融資の審査結果を待つ間に、「断られた」ときの資金の準備をする

次の手待つ間にしておくこと
支払いの相談・猶予危ない支払いと、相談先の連絡先を一覧にする
ほかの金融機関・公的な窓口相談先の候補と、必要な書類をそろえる
売掛金の資金化入金待ちの請求書を整理し、見積もりの手数料を確かめておく
断られたときの次の手を、待つ間に決めておく

断られたときの次の手を、待つ間に決めておく

時期すること
結果が出た日担当者に、次に相談できる時期と、用意しておくものを聞く
翌日〜3日後危ない支払いの相手と、税務署・年金事務所に連絡する
1週間以内ほかの金融機関や、よろず支援拠点などの窓口に相談する
売掛金がある場合見積もりを年利に直し、ほかの手と比べて使うかを決める
結果が出た日にすることの年表(断られた場合の例)

審査結果が「断られた」だった日に、頭が真っ白になって何も手につかなくなる方は少なくありません。

だからこそ、断られたときの次の手は、結果を待つ間に決めておくことが大切です。

まず、断られた場合の資金繰り表を見て、どの支払いが危ないのか、誰に連絡すればよいのかを一覧にしておきましょう。

次に、ほかの金融機関や公的な相談窓口の候補を調べておきます。よろず支援拠点は国が設置している経営相談所で、公式サイトでは経営上のあらゆる相談に何度でも無料で対応すると案内されています。

結果が出た日には、理由をはっきり教えてもらえなくても、「次に相談できる時期」と「それまでに用意しておくもの」だけは担当者に聞いておいてください。

上の年表のように、結果が出た日から1週間で何をするかが決まっていれば、断られても事業を止めずに次の手に移れます。

断られたあとの順番は、融資を断られたら次はどうする?でくわしく書いています。

ポイント

  • 断られたときの次の手は、結果を待つ間に決めておく。
  • 危ない支払いの相手と、相談先の候補を一覧にする。
  • 結果が出た日から1週間の動き方を、年表にしておく。

売掛金があるなら、結果を待つ間に手数料だけ確かめておく

手数料手取り手数料の額入金の30日前なら年利入金の60日前なら年利
2%98万円2万円約25%約12%
5%95万円5万円約64%約32%
10%90万円10万円約135%約68%
100万円の請求書を資金化した場合(架空の例)

入金待ちの請求書(売掛金)がある場合は、それを買い取ってもらって、入金を待たずに資金にする方法もあります。

この方法は融資ではなく売掛金の売買なので、審査で主に見られるのは、自分の会社の決算よりも売掛先の信用と取引の内容です。融資を断られた場合でも、使える可能性があります。

ただし、費用は1回ごとの手数料で、上の表のように年利に直すと、融資よりずっと高くなります。

そこで、待つ間にしておきたいのは、使うと決めることではなく、手数料がいくらになるかを確かめておくことです。

見積もりの数字が分かっていれば、融資を断られた日に、「支払いの相談で間に合うか」「資金化の手数料を払ってでも今つなぐべきか」をすぐに比べられます。

反対に、融資が通って入金が支払いに間に合うなら、見積もりは使わずに終わってかまいません。

手数料の比べ方は、手数料を年利に直す比べ方と融資を断られても売掛金があればでくわしく書いています。

ポイント

  • 売掛金の資金化は、融資を断られた場合でも使える可能性がある。
  • 待つ間は、使うと決めずに手数料だけ確かめておく。
  • 融資が通って間に合うなら、使わずに終わってよい。

結果を待つだけの数週間を、「断られたときの準備」の時間に

入金待ちの請求書でいくらになるか、手数料はいくらかを先に知っておけば、どちらの結果が出ても、その日のうちに次の手を選べます。

融資の審査結果を待つ間の資金に、資金化を使わない判断と使うときの候補

状況判断の目安
融資が通れば支払いに間に合う使わない。支払いの相談で待つ
融資を断られ、支払いの相談でも間に合わない見積もりを年利に直し、1回で乗り切れるなら検討
毎月のように足りない使わない。事業の立て直しを先に
待つ間に資金化を使うか見送るかの目安

審査結果を待つ間に資金化を使わない方がよいケース

ケース理由
融資が通れば間に合い、支払いの相談もできる手数料を払う必要がない
審査中の金融機関に説明できない通帳の動きについて、説明を求められることがある
毎月のように足りない手数料の分だけ、翌月以降がさらに苦しくなる
見積もりの手取りが極端に少ない金融庁は、買取代金が債権額に比べて著しく低い場合は偽装ファクタリングの疑いがあると注意している
売掛金がない・支払期限を過ぎた請求書しかないそもそも使えない
見送ったほうがよいケース

審査結果を待つ間の資金に、すぐ資金化を使うのは、多くの場合おすすめしません。

融資が通れば間に合うなら、支払いを少し待ってもらうだけで済み、手数料を払う必要はないからです。

また、審査の途中で資金化の入金や手数料の差し引きが通帳に出ると、金融機関から説明を求められることがあります。使うなら、審査中の担当者に正直に説明できるかを先に考えてください。

毎月のように足りない状態で使うと、手数料の分だけ翌月の手元のお金が減り、それをまた資金化でつなぐ、という悪循環に入りやすくなります。

金融庁も、高額な手数料のファクタリングを使うと、かえって資金繰りが悪化し、多重債務に陥る危険があると注意を呼びかけています。

契約の前には、売掛先が払わなかったときに自分が買い戻す義務がないかも、契約書で確かめましょう。

上の表に当てはまるなら、今は資金化を使わない判断が合理的です。

注意

  • 架空の請求書や、金額を水増しした請求書で申し込むのは犯罪になる。
  • 給料を担保にする「給料ファクタリング」は、事業者向けのものとは別物で、違法な貸付の被害が多い。

ポイント

  • 融資が通れば間に合うなら、資金化は使わない。
  • 審査中の金融機関に説明できるかを先に考える。
  • 毎月足りないなら、使わずに立て直しを考える。

融資を断られ、売掛金があるなら日本資金支援センターも候補に

しくみ2社間ファクタリング(売掛先に知らせずに完結)
必要な書類請求書・通帳のコピー・本人確認書類の3点
手続き来店不要・オンラインで完結。担当者が契約までサポート
早さ・金額最短即日。買取の上限は500万円
手数料2%から(下限の数字。実際は審査で決まる)
対象法人・個人事業主(設立年数は問わない)
日本資金支援センターの特徴

ここまで読んで、「審査を待っていたら断られてしまった。支払いの相談だけでは、売掛金の入金まで間に合わない」という方のために、ひとつ候補を置いておきます。

日本資金支援センターは、売掛金を買い取る2社間ファクタリングの会社です。

審査結果を待っていた方にこの会社を紹介する理由は3つあります。

1つ目は、最短即日で、何週間も結果を待たずに済むことです。融資の結果を待つ時間そのものがつらかった方には、この早さが助けになると思います。

2つ目は、自分の会社の決算だけでなく、売掛先の信用と取引の内容も踏まえて審査されることです。自分の信用では融資が難しかった会社でも、取引先がしっかりしていれば相談の余地があります。

3つ目は、必要な書類が請求書・通帳のコピー・本人確認書類の3点と少なく、来店せずにオンラインで進められることです。融資の書類づくりで疲れている方にも、進めやすいはずです。取引先に知られずに済む2社間の方式なので、取引の関係もそのままです。

一方で、手数料の「2%から」は一番安い場合の数字で、実際の手数料は審査で決まります。

まずは無料の見積もりで手数料を確かめ、年利に直して、支払いの相談などほかの手と比べてから決めてください。比べた結果、使わないという判断になっても、それで問題ありません。

ポイント

  • 最短即日で、何週間も結果を待たずに済む。
  • 売掛先の信用と取引の内容も踏まえて審査。取引先に知られない2社間。
  • 手数料の2%は下限。年利に直して比べ、合わなければ使わない。

結果を待つ時間が、いちばんつらい。だから、待たずに済む方法も知っておく。

融資の結果がどちらに転んでも慌てないように。入金待ちの請求書があるなら、それが入金までの数週間を支えてくれるかもしれません。

  • 最短即日。何週間も審査の結果を待たずに済む
  • 取引先に知られない2社間。書類は請求書・通帳のコピー・本人確認書類の3点
  • 来店不要。買取の上限は500万円

※ 手数料は審査で決まります(2%は下限の数字)。融資が通って間に合うなら、使わなくて大丈夫です。

【この記事について】表の金額(資金繰りの書き出しの例・手数料の例)は架空の試算です。公庫の所要日数は日本政策金融公庫「国民生活事業をはじめてご利用の方へ」、猶予制度の条件は国税庁「国税を一時に納付できない方のために猶予制度があります」と日本年金機構「厚生年金保険料等の猶予(換価の猶予・納付の猶予)」、偽装ファクタリングと高額な手数料の注意は金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」、よろず支援拠点は公式サイトによります(いずれも2026年10月確認)。審査にかかる日数は金融機関や時期によって違うので、申込先に確かめてください。日本資金支援センターの特徴は、同社の公式サイトによります(2026年10月確認)。

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